2020.05.20

広報

EYSプロデュース オリジナルヴァイオリンのご紹介!

みなさん、こんにちは! 2nd Community(旧:EYS-STYLE/ブランドとしてはEYSの名前を引き続き使用) 広報です。これから新しい楽器をはじめようと思っている方はもちろん、すでに何かの楽器を学んでいる&演奏している方も!新しい楽器を買おうとする前に、ぜひEYSオリジナル楽器を知っていただきたいと思います。

EYSオリジナル楽器は、どれも楽器製作のプロフェッショナル達が、素材の選定から楽器の仕様、そして製作工程の一つひとつにこだわり抜いた一品です。

シリーズ『EYSオリジナル楽器STORY』では、オリジナル楽器こだわりの仕様とともに、製作のキーマンとなる楽器製作のプロフェッショナルたちの想いをご紹介します。ものづくりに真摯に向き合う彼らのストーリーを知ることで、楽器に対するイメージが広がっていったら嬉しいです。

ヴァイオリンの魅力って?

さまざまに変化する表現豊かなメロディライン、コンパクトなボディでありながら迫力の音色、携えて歩く姿もスタイリッシュ!と、『みんなの憧れの楽器』として常に高い人気を誇るヴァイオリン。EYS音楽教室でも子供たちはもちろん、大人になってから「挑戦したい」とレッスンをスタートする20代の若い世代から70代といったシニアにも人気がある楽器です。

しかしヴァイオリンは、決して簡単な楽器ではありません。難しいからこそ良い音を出せた時は感動もの!という方が多く、『挑戦し甲斐のある楽器』であることが、実はヴァイオリンの最大の魅力なのかもしれません。

EYSがオリジナルヴァイオリンを製作する理由

「なぜ作る?」EYSオリジナル楽器

「音楽教室」のEYSが、オリジナル楽器の製作にこだわる理由は、これまでのブログでもご紹介をさせていただいた通り。少し振り返りますと、実はEYSには楽器製作販売事業部があり、オリジナル楽器の製作や、楽器の価格比較、販売サイト「オトリエ」の運営を行っています。

世の中には様々なメーカーの楽器が販売されていますが、EYSは「楽器の値段は掛け値なしの正味の価値に合っていない」と考えています。つまり、楽器本来の素材・加工技術・品質からすると、もっと安い値段で買うことができるはずということです。

では楽器の値段はどのように決まっているのか?

それには、ブランド名やアンティーク的価値、そして装飾やデザインという要素が大きく関係しています。また、販売経路によってはその間で発生する手数料等でも値段が変わります。しかし、これらの要素は楽器の本質的な価値とは関係がありません。例えば、同じ工場で作られた全く同じ楽器であれば、ブランド名が刻印されているからと言って、音や操作性は何も変わりませんよね。

EYSではこれらの要素ではなく「素材と部品」と「加工技術」こそが、楽器本来の価値であると考えています。

楽器製作販売事業部では、この品質と価格の関係を明確にし、価値に見合った適正価格で楽器を提供することを目標に、楽器製作に取り組んでいるのです。

詳しくはこちらのエレキギター誕生記事を御覧ください!

http://www.eys-style.com/public-relations-blog-20190730/

オリジナルヴァイオリン製作のきっかけ

EYSオリジナル楽器製作に乗り出した担当スタッフがまず行ったのは、世界にはどんな楽器が流通しているのか、そしてその楽器はどんな人が作り販売しているのかを、見て感じて聞くことでした。その一つのアクションとして行っていたのが、世界で開催されている楽器市に行くこと。EYSオリジナルヴァイオリンのプロデュースをしてくれたフェルナンド氏と出会ったのも、中国で開催された楽器市でのことでした。

フェルナンド氏は、弦楽器製作の聖地と言われる イタリアの クレモナという街に自身の工房を持ち、ヴァイオリンなど弦楽器をオールハンドメイドで製作する巨匠。プロの演奏家や音楽家が世界中から訪れ、数百万円から数千万円もの楽器を、フルオーダーメイドで製作しています。

近年、世界中の人々が手軽にヴァイオリンやチェロを手に取り音楽を楽しむことができるようになったことを嬉しく思いながらも、 フェルナンド氏は大量生産されている楽器の品質に疑問を抱いていました。そんな折 「優れた品質の楽器を、手に取りやすい価値に見合った価格で多くの人に届けたい」というコンセプトをで事業を進めようとする EYSに共感。どんな楽器を作るべきか、一緒に考え作っていきましょう、と手を取り合うことにしたのです。フェルナンド氏によるEYSオリジナル楽器プロデュースがスタートした瞬間でした。

EYSオリジナルヴァイオリン<Bella Armonia>の特徴をご紹介

さて、どんな楽器ができたのか。フェルナンド氏プロデュースEYSオリジナルヴァイオリン<Bella Armonia>の特徴をご紹介します。

まずはその前提としてEYSオリジナル楽器は、どれも初心者の方にも演奏しやすく、お使いいただく方の技術が向上してからも、長く愛用いただけるスペックであることを大切にしています。

後にヴィオラ、チェロなどのプロデュースも手掛けるフェルナンド氏ですが、まずは人気の高い楽器であるヴァイオリンからプロデュースをスタートしました。

フェルナンド氏の製作技術を取り入れ生まれた<Bella Armonia>

楽器を選ぶ時、何を重要視するか。それは、<正しく測定して作られた楽器を選ぶこと>であると、フェルナンド氏は言います。「正しく測定して作られた楽器は、美しい音色を出すことができる楽器です。あとは奏者が美しい音色を目指し練習を重ねれば良いだけ。実にシンプルなことです。対して粗悪な楽器では、いつまで経っても良い音をだすことはできません。練習しているにも関わらず良い音を出すことができない。上達が見えてこなければモチベーションもダウン、挫折へとつながってしまいます」。

実際、フェルナンド氏の作るヴァイオリンは正確な測定のもとに作られた、美しい音色を奏でる逸品。ですが、オールハンドメイドであるが故に価格は跳ね上がり手の届きにくいものになってしまいます。そこで、一人でも多くの人に美しい音色を奏でられる楽器を届けたいとフェルナンド氏が考えたのがこのヴァイオリン<Bella Armonia>なのです。

氏自らが設定した様々なチェック項目に合格したものだけを、『クレモナ在住ヴァイオリンマエストロ、フェルナンド氏プロデュース製品』として刻印。正確な寸法で作られているだけでなく、初めてヴァイオリンを弾く人に嬉しい装備や設計を随所に施している点も魅力です。

ANTIQUE                  VARNISH

仕上げの塗装は、印象の異なる2種類を用意。使い込まれた色合いが希少価値を感じさせる<ANTIQUE>仕様と、木材本来の美しさを際立たせた<VARNISH>仕様。職人の削りだしによる美しいアーチが、高級感を演出すると共に良い音を導き出します。

「トップのアーチはとても大切なプロセスです。空洞(サウンドボックス)にどれくらいの空気を入れるかを決めると共に、どの程度共鳴させるのかを決める工程でもあります」氏のこだわりを可能な限り込めたデザイン。

テールピースにはフルアジャスターを標準装備。ヴァイオリンを首で支えながら手元で調弦できるため、初めてヴァイオリンを触る方に扱いやすい設計になっています。

あご当ては黒檀仕様に。プラスチックとは異なり、黒檀は汚れが目立ちにくいのも特徴です。

上部の渦巻き状のデザインは、ヴァイオリンメーカーのシンボルのようなもの。この部分もフェルナンド氏が監修し趣のあるデザインに仕上げました。ネックと指板はしっかりと測定し、握りやすく弦を押さえやすい太さに仕上げました。

ペグ(糸巻き)は黒檀のアップグレード版を採用。高級仕様に。

内側(空洞内)にはフェルナンド氏プロデュースを示すオリジナルシリアルナンバーを付けています。

弦から空洞にきちんと音が伝わるよう駒がヴァイオリンの面に正確に合っているかも大切なポイントです。駒はフランスAUBERT製を使用。弦はトマスティーク社製のドミナント弦です。

信頼のおける工場をとことん探す旅

フェルナンド氏のこだわりを実現するためには、それを製作する工場が必要です。 EYSでは海外で開催されて大規模な楽器市を周り、フェルナンド氏から伺ったポイントを満たすクオリティの高い楽器を作っている工場やメーカーを一つ一つ試し探していきました。適正な価格であることはもちろん、信頼できるものづくりをしていると思われる工場を見つけては、EYSオリジナル楽器製作を打診、交渉を進めました。数社の工場と幾度にも渡りサンプルをやり取りしベストな工場を絞り発注。求められる特徴を理解し対応できる技術を持つ工場だけが、EYSオリジナル楽器の生産を行っています。

クレモナの地で生み出される珠玉のヴァイオリン

クレモナは、ストラディバリウスやグァルネリといった歴史的名器を作った職人を輩出したヴァイオリンの製作の聖地です。1962年ポルトガルで生まれたフェルナンド氏は、16歳でヴァイオリン製作をはじめ、以来この地で作り続けています。

一挺(いっちょう)を製作するのには100~200時間、作業工程も100をゆうに超えるというヴァイオリン。そのすべての工程を一人で作り上げていくという氏のこだわりはすさまじいものがあります。同じ一本の木でも南に向かって伸びる木のみ使うという木材の選定から、箱内部の空気量やコマの位置などあらゆる部位を計測し緻密に計算、最適な数値を導き出していくその一方で、手の感触でしか確認できないカーブ、塗装の乗り具合、f字孔の位置(表面に位置する穴)など五感を研ぎ澄ませ、計測だけでは成し得ない絶妙なバランスを求めていきます。「不完全なものを組み合わせて、完璧で美しいものを作り上げていくのです」と、それが氏のヴァイオリン作りなのです。

『現代のグァルネリ』と称されるマエストロ、フェルナンド・サルヴァトーレ・リマ氏が美しい音色を奏でるすべての人へ想いを込めプロデュースしたのものが、このEYSオリジナルヴァイオリン<Bella Armonia>です。ぜひ手に取って試していただきたいと思います。

【取材こぼれ話】

フェルナンド氏の工房は、クレモナの街の中心からほんの歩いて2、3分。歴史ある素敵な建物の一角にあります。数年前工房を探していたフェルナンド氏はレンタルの張り紙を見て気に入りますが、一等地であり払える家賃の額ではないと諦めました。しかし女主人は、フェルナンド氏ならば氏の言い値で貸してくれるといいます。驚いて理由を聞くと、実はここは病気で亡くなったご主人が、定年後にコントラバスの工房にしようと考えていた場所だとのこと。楽器工房として使ってくれるのならば亡くなったご主人の夢も叶うから、とフェルナンド氏に縁を感じ家具や工具もそのままに貸してくれたそうです。色々な人々の想いが重なりあってものは作られていくのだと、改めて感じたエピソードでした。

中心の塔の頂上から街を見下ろした風景    マエストロと記載された工房の看板
2nd Community 広報担当
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