special interview hero

「やり方」は任される、結果に責任を持つ、
このスタイルが心地よい。
Inspiartプロジェクトは
ここから一気に加速する。

EYS-STYLE(現2nd Community / 以下、EYS)が仕掛ける新規事業「Inspiart(インスピアート)」。 ブロックチェーン、機械学習と最先端のIT技術を駆使したこのプロジェクトのためにエンジニアが集結し、まさに今、事業を加速させようとしている。 彼らはなぜEYSを選んだのか。 取締役CSO・Inspiart事業本部長としてプロジェクト全体を統括する九頭龍 雄一郎氏、 ブロックチェーンおよびモンゴルオフィスのマネジメントを担当する大塚 健司氏、 機械学習開発を担当するR&Dエンジニアである金 賢氏の3人が、EYSで働く魅力について語った。

specialImg1

重要なのはアウトプット。
プロセスは任されている

まずは、それぞれがどんな経緯でEYSに入ったのかから話そうか。一番古株の大塚さんからお願いできる?

最初は普通に求人広告で見つけたのがきっかけです。2012年ごろに大阪のSIerで働いていたんですが、当時やりたかったWeb開発は東京に集中していたので、東京に出てこようと思って。いくつか受けたうちの1社がEYSでした。

私も求人を見たのがきっかけですね。6年ほど働いていたシンガポールから日本に帰国することになって、「音とAI」という切り口で就職活動をするなかで、EYSを見つけて応募しました。実はそのときは、早くオファーをもらった別の会社に決めてしまったのですが、そのあと1年くらい社長の吉岡さんと連絡をとっていて、条件がよかったこともあり、EYSに移ることに決めました。

吉岡さんは結構マメに連絡を取るよね。私もそうで、4~5年前にアメリカのスタートアップで働いていたときに、吉岡さんが「シリコンバレーに拠点を作りたい」と話を聞きにきたのが最初の出会い。そのあとも、なんとなく年1回くらい食事をしにいく関係を続けていて、去年、そのとき働いていた会社を辞めたタイミングで「一緒にやろう」と誘われたんです。人材確保は企業にとって大きな課題だと思うんだけど、長く付き合って、お互いのキャラクターも理解したうえで、誘うのは非常にいいプロセスだよね。大塚さんはEYSを1度離れて、戻ってきてるけど、EYSのいいところってどういうところだと思う?

エンジニアの視点で言うと、コードを書く機会が格段にあること。あとは、吉岡さんがコンサル出身なので、そういう人の考え方や、アイデアに触れながら仕事をしたい人には向いているんじゃないですか。

社長との距離が近いことのメリットは確実にあるよね。大きな企業だと社長と会う機会がまずないし、社長がなにを考えて、なにをしているかを近くで見られるのは面白いと思う。しかもその結果、個人の事情や要望が尊重されていると感じることも多い。エンジニアを採用するときって、技術面などでいくつか重要なファクターがあるけど、たいてい個人の事情ってその重要なファクターの枠外の話なんだよね。それでも、経営層や会社が認めないとNGになっちゃうんだけど、EYSにはそれがない。これも社長と顔をあわせて話しているからかなと思う。

僕は、仕事をしながら博士課程にいきたいとお願いして、OKをもらいました。あと、別の人では業務内容を修士論文に書いていいとかもありますね。機械学習に関しては、吉岡さんから技術的なことは好きにやっていいと全面的に任されているのもやりやすいです。ここにいるエンジニアは皆さん実際に手を動かしてコードを書いてきた人たちですし、今も手を動かしている人ということもあって、実務の流れがすごくスムーズ。アウトプットへのこだわりは当然求められるけれど、その責任を感じるのもやりがいになります。

ゴールやアウトプットが共有されていて、それに対して進んでいればいい、プロセスは任されているという自由は感じますね。

specialImg2

中国、ベラルーシ、モンゴル、エストニア……
ベクトルは常に世界を向いている

Inspiartのプロジェクト自体が楽しい企画ですし、あとは一緒に提携する先を日本にこだわってないですよね。海外に目が向いている会社だなと感じます。縮小していく日本市場を取り合うような閉塞感がないのが、個人的にはすごく居心地がいいです。

もしもEYSの今いる社員だけを養おうと思ったら、日本市場だけを見ていてもいいと思うんだけど、そこで満足していないのが面白いよね。EYSは今、外に向かってベクトルが動こうとしていて、そのベクトルの向き方が非常にパワフルなところが魅力。エンジニアとして日本人が優秀だなんて思っていたら大間違いだし、世界では日本は世界地図の端っこにあるギリギリ聞いたことがある程度の国にすぎない。だからビジネス展開にしても採用にしてもグローバルで考えるべきだと思っているけれど、EYSだとそういう話もすぐに通じるのはいいよね。

現に今、AIチームに日本人はいないです。僕も日本籍ではないし、あとは中国、ベラルーシ。国籍にはこだわらないし、言語も英語ができるからいいかって。どちらにしても最先端の技術は英語で書かれているので、それを自ら拾いにいけるくらいの人じゃないと難しいかなと思います。あとは最近では機械学習の分野でモンゴルの研究所とも提携しようとしてますし。

そうですね。モンゴルにはすでにEYSの拠点があって開発チームがあるんですが、それとこれから提携しようとしている研究所とうまく連携できたらもっと面白くなると思います。あとはエストニアですか。

この間、みんなで出張してきましたね。エストニアが数年前からe-Regidencyというプログラムを始めて、海外企業が参入しやすくなったので、協業の可能性を探りに行ったんですが、エストニア自体、EUのデータセンターがあったり、ITに関してはかなり先進的な国。現地でAIやブロックチェーン、UIなどを手がける企業を訪問して、実際に話も進んでいるのでよかったと思います。

でも遠かった………!現地集合だったし。みんな同じ飛行機だけど、チケットだけもらってそれぞれ乗っていく「大人行動」。こういう移動ひとつとっても、仕事のスタンスに通じるところがあって、現地集合というアウトプットだけちゃんとしていればいいっていう。

そうですね。仕事も丁寧に教えてほしいとか、研修があってとかを期待されると難しい。そもそも研修で学ぶ内容は安定しているけれど最新の情報ではなくてその先こそが重要だから、自分で情報を探しにいって、試行錯誤してやりたい人は楽しいと思います。良い論文を見つけたらそれを書いた大学の先生に直接コンタクトを取るとか、自分からできた方がいいですよね。

そういえば、この前、論文を書いた研究者にコンタクトしたら、なんと研究で実際に使ったソースコード一式をもらえました。

specialImg3

技術を突き詰める力と精神力、
そして数学

そういう積極性というか、自分で手段を探してプロセスを構築できることが、これからはとても重要な力になると思います。ほかに必要なのは強い意志と精神力かな。これまで積み上げてきた技術力があるのは前提として、スタートアップや新規プロジェクトなんて失敗だらけだし、けなされることもある。そのなかでも、ちゃんと進んでいけるメンタルは必須だと思う。みんなはどう?

モンゴルオフィスのマネジメントをするのに音楽教室事業とInspiart事業のブロックチェーン開発の両方を見ていて時間が足りないので、ブロックチェーン開発のマネジメントを任せられる人が欲しいところです。システムのデザインパターンなどを理解して全体を見られる人、かつブロックチェーンができる人がベストですが、なかなかいませんよね。ただ、どんな人がいいかと言うなら、中途半端にいろいろ知っている人よりも、なにかひとつでも突き詰めてとことんやったことがある人がいいと思います。

機械学習のチームとしては、数学の素地がある人が欲しいです。機械学習のエンジニアであればベストですが、応用数学をやっていて、たとえば「シミュレーションのコードを書いていました」という人なら、機械学習もシミュレーションの一部だし、機械学習のアルゴリズムだけ学べば、可能性は大きいと思います。あとは、自分のアイデアをしっかりプログラムに反映できる人がいいです。今はオンラインコースも充実していて、知るだけなら結構できてしまうので、コーディングして実際に作ってみた経験は大切だと思います。

specialImg4

「音楽×機械学習」がビジネスとして成立する、
レアな環境

音楽と機械学習の組み合わせはすごく面白いですよ。機械学習はアルゴリズムに入れる前に特徴量抽出というフェーズがあるんですが、音声認識用の特徴量と比べて音楽はものすごくパラメータが多い。特徴量のほかデジタル信号処理(Digital Signal Processing)の知識が求められますし、なにを作りたいかによってその種類とアルゴリズムのコンビネーションを決めるのにかなり試行錯誤が求められます。いろいろ試せるからこそ面白いし、幅広いエンジニアリングと数学の知識を深めることができます。そこから目標としていたものができるなんて、ワクワクしますよね。

私もその一人だけど、音楽が好きな人は世の中にすごく多いんだよね。機械学習の仕事をしていて、音楽が好きな人も世界にはきっとたくさんいるはず。だけど、それを実際のお金に変える仕事ができている人はめったにいない。それが、EYSならできる。音楽が楽しいという想いと、自分の知識や技術を融合させて、かつ社会人として成立する、この環境はかなりレアですよ。たとえば金さんは、機械学習をしていて、音楽が好き、でもビジネスまで考えてって言われたら重いじゃないですか。でも、「企業」という箱があるから、ビジネスはビジネスサイドの人が考えて、営業は営業の人がして、じゃあお前は好きなことしなよって言ってもらえる。企業体として助けてくれるんですよ。EYSは特にこの領域でビジネスが成り立つと考えて舵を切っています。ほかにはあまりない環境だと思います。

specialImg5

leaders

“Inspiart”プロジェクトを推進する
プロジェクトメンバーのご紹介

cso
CSO

九頭龍 雄一郎

国内大手楽器メーカーからシリコンバレーの音楽系ベンチャーへ、さらに帰国後介護関連デバイスを開発するベンチャーに参加。

2018年EYS-STYLE(現2nd Community)の取締役CSO / Inspiart事業本部長就任。同時期に株式会社クレイテックを起業し、製品企画からハ ードウェア/ソフトウェア開発、生産まで全プロセスを手がけてきた経験を強みに、新規事業開発などのコンサルティングを おこなう。

インタビューを見る
サイトTOPに戻る