イギリスと日本 こどもの音楽教育環境の違い

みなさん、こんにちは!EYS-STYLE広報の泉です。

EYS-STYLEの広報ブログでは、こどもの音楽教育のあり方について、度々取り上げてきました。

その中でよくいただくご意見が「海外はどのような音楽教育をしているのか?」というもの。グローバル化が進み、将来は海外で働くかもしれない現在のこどもたちのことを考えると、確かに、海外との比較は気になるところですよね。

そこで今回は、EYS音楽教室でキッズクラスの講師を務めるイギリス人講師、フランチェスカさんに、イギリスと日本の音楽教育の違いを聞いてみました。

はじめに 〜イギリスと日本どっちがいい?という議論

まず、はじめに確認しておきたいのは、今回のブログはあくまでイギリスと日本を比較するものであって、「どちらが良い」ということを決めるものではないということです。国の置かれている状況や歴史が違えば、教育のあり方や考え方が違うのも当然で、どちらにも良い点、悪い点があると思います。

比較することで分かった、良いところを伸ばし、足りないところを補うには、どうすれば良いのかを考える材料になれば幸いです。

学校の音楽教育の違い

最も違うのは「楽器の種類の多さ」

フランチェスカさんによると、一番の違いは学校で扱う楽器の種類。

日本の小学校から中学校の音楽の授業といえば、鍵盤ハーモニカとリコーダー、合唱などが中心ではないでしょうか。それ以外の特別な楽器に触れられるのは、年に1回ある音楽会や特別な講義の時だけ。また、音楽の先生は基本的に各学校にお一人ずつで、すべての授業を担当されていると思います。

イギリスでも、各学校に音楽の先生が在籍しているそうですが、それに加えて、各地区の音楽講師派遣サービスから、楽器専門の先生が授業をしに来るそうです。彼らは、弦楽器や管楽器など、日本の学校授業では使用しないような楽器を、専門的に教えてくださるのだとか。

参照サイト:Trafford Music Service 

イギリスのトラフォード地区のサービスサイトを見てみると、トランペットやフルート、ヴィオラからギター、パーカッションに至るまで、本当に多種多様な楽器のレッスンが提供されています。なんと別の行政区では、昨年DTMも加わったのだとか!DJに憧れるこどもたちは大喜び。

このように自分のお気に入りの楽器を選ぶことができるので、自ら音楽に興味を持って参加することができます。

学校で音楽の個人レッスンも受けられる!

さらに、イギリスでは、希望者は前述の講師派遣サービスを利用して、追加のレッスンを受けることもできます。もちろん、料金は追加でかかりますが、比較的リーズナブルに、学校に通っている時間の中で受けることができるので、手軽にレッスンが受けられるのだそうです。

日本の小中学校で楽器を習うのは限界があり、やはり学校外の音楽スクールに通う人が多いでしょう。レッスン料金や、送り迎えの必要を考えると、ご両親の収入やご家庭のライフスタイルによって、どうしてもこどもの音楽経験に差が出てしまいます。

学校で取り扱う楽器の種類が多く、専門的なレッスンも受けやすい環境が用意されているという点においては、イギリスの方が音楽的な興味を伸ばしやすい環境にあると言えそうです。

学問として扱われる音楽

イギリスの音楽教育の環境が充実している背景には、音楽を学問として扱う意識があるようです。

イギリスにはGCSE(中等教育修了一般資格、16歳で受験)という全国共通の能力試験があり、その成績はその後の進路選択や大学受験に大きく影響します。その選択科目の中に、音楽や演劇などの芸術科目が含まれているのです。GCSEの音楽の試験内容には、作曲技法や音楽史なども含まれ、かなり高度かつ学術的な理解が求められます。選択科目なので、必修ではありませんが、GCSEにも対応できる基礎知識や能力をつけておくためにも、小中学校で音楽を学ぶ環境が整えられているようです。

多種多様な音楽との出会いがあるイギリス

比較してみると、様々な点で違いがある日本とイギリスの音楽教育。フランチェスカ講師は、イギリスの最も良い点は「多様な音楽(文化)との出会いの機会が多いこと」だと言います。

イギリスでは、扱う楽器の種類が多いことをご紹介しましたが、それに加えて、移民も多く、様々なルーツを持つ人が共存する社会的背景から、音楽の授業でも様々な民族音楽を積極的に取り上げるそうです。また、自分の興味がある民族音楽の、歴史的背景などを調べる宿題なども出るのだとか。

こどもの頃は様々な刺激に触れて、興味の幅を広げる時期。様々な楽器、様々な音楽に出会うことで、ものごとの違いや多様な価値観を知るきっかけとなるそうです。

日本のこどもたちにも 多様な音楽との出会いを

いかがでしたでしょうか?日本にいるだけではわかりませんでしたが、比較してみると、学校の音楽教育だけでは多様な楽器や音楽に触れる機会が少ない点が、日本がイギリスに劣ってしまうところのようです。

それらを補い、様々な音楽と出会う機会をつくるためには、音楽教室に通うことはもちろん、それ以外にもコンサートやライブに行ってみたり、様々な音楽との出会いの機会を用意してあげることが必要ではないでしょうか。

EYS音楽教室では、色々な楽器に挑戦できるオールフリー制度や、多様な音楽を取り入れたリトミックレッスン、0歳から参加できるお子様向けの音楽サロンなど、お子様に音楽との出会いを提供するコンテンツを多数ご用意しています。ご興味のある方は、ぜひ一度遊びに来てください!

最後に 〜日常生活に息づく、日本の音楽教育

ここまで、イギリスの方が、音楽教育の環境は恵まれているではないかという立ち位置で、お話をしてきました。しかし、フランチェスカ講師によると、日本のこどもたちが、とても恵まれている点があるのだそうです。最後に、そちらを紹介したいと思います。

それはなんと「お祭り」。

確かに、お祭りで太鼓をたたくこども達をよく目にします。一番のポイントは、こどもたちも大人たちも、お祭りの音楽を「生活」や「文化」の一部と捉えている点。このように、生活の一部として音楽が息づく環境は、こどもたちが音楽の楽しさや価値に気づく上で、とても有効なのだそうです。

イギリスにももちろんお祭りはありますが、日本と比較すると数も少なく、こどもたちが中心となるような機会も少ないのだそうです。祭りで誰もが音楽を演奏し、文化として受け継ぐ日本には、素晴らしい音楽教育の仕組みが息づいていると、フランチェスカ講師は言います。

日本に残る伝統的な音楽教育「お祭り」。音楽教室やコンサートはもちろんですが、せっかく日本に住むのであれば、ぜひお子様とお祭りの演奏に参加してみてください。きっと、ここにも刺激的な音楽や文化との出会いが待っているはずです。

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